HCDプロセス導入の課題

Time slot: 16:20 - 16:40 

著者 福住伸一(理化学研究所革新知能統合研究センター)
発表者 福住伸一
概要ユーザビリティ向上のためのHCDプロセスをシステム・ソフトウェア開発現場ではどの程度認知され、どの程度導入されているのかを知るために、様々な地域、会社、さまざまな担当職種の約600人の開発担当者を対象に調査を行った。その結果、HCDプロセスを知っていると答えた割合は約25%、その中の適用率が約50%であった。また、ユーザビリティに関する要件定義が行われている段階は、上流時点、開発段階、評価段階、がそれぞれ同程度である。これらのことから、まずHCDの認知度を高めること、さらに上流段階での要件定義をその評価への展開を開発現場に浸透させていく必要があることが改めて示された。